情報誌

3 月号/ 2011

インタビュー「高嶺 格さん」

11.03.03

高嶺格さん

現代美術家・演出家

高嶺 格 氏


TAKAMINE TADASU

プロフィール

1968年、鹿児島生まれ、現在滋賀在住。


京都市立芸術大学工芸科漆工専攻卒。岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー修了。

主な個展に、

2003年「在日の恋人」(NPO丹波マンガン記念館、京都)、

2008年「[大きな休息]明日のためのガーデニング1095㎡」(せんだいメディアテーク、宮城)、

2010年「スーパーキャパシターズ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、香川)、「Good House, Nice Body -いい家・よい体」(金沢21世紀美術館、石川)。

また2003年、第50回ヴェネツィア・ビエンナーレへの参加をはじめ、2004年、釜山ビエンナーレ、2005年、横浜トリエンナーレ(第2回)、2010年、あいちトリエンナーレなど、数々の国際展をはじめ国内外のグループ展に多数出品している。

1993-97年にかけて、パフォーマーとしてダム・タイプで活動したほか、金森譲、田みさこらのダンス作品における舞台芸術、音楽家の大友良英とのコラボレーションなど、他ジャンルとの共同制作も数多い。

近年は、自らが演出を手がける舞台作品を発表し、演出家としても活動している。



◆高嶺格さんHP



(イベント情報)

高嶺格さん




高嶺格:とおくてよくみえない

Takamine Tadasu:Too Far To See

日時:2011年1月21日~3月20日

会場:横浜美術館

<関連イベント>


◆高嶺格トーク

日時:3月19日(土)15:00~16:30

会場:横浜美術館レクチャーホール(定員240名、聴講無料)



高嶺格「Melody cup」



◆高嶺格演出作品『Melody Cup』

日時:2月19日(土)15:00~、19:30~、20(日)14:00~、18:00~

会場:横浜赤レンガ倉庫1号館

前売料金:一般3,200円 学生&ユース2,200円(当日各500円アップ)~チケット発売中~

お問い合わせ:『Melody Cup』事務局

TEL 075―252―5655

== 相互割引プラン! ==

最先端の日本の現代美術を一度に楽しめる、「小谷元彦展」「曽根裕展」「高嶺格展」相互割引実施。
本展チケットを、以下の2つの美術館でご提示いただくと、各展覧会を200円引きでご覧いただけます。

また下記いずれかのチケットのご提示で、高嶺格展を200円引きでご覧いただけます。

(1枚につき1名様、各展覧会1回限り有効)

■森美術館「小谷元彦展:幽体の知覚」

 2011年2月27日まで開催中(会期中無休)

■東京オペラシティアートギャラリー「曽根裕 Perfect Moment」2011年3月27日まで開催中(月曜および2/13、3/22休)




映像編集・制作:城西国際大学メディア学部

予定調和からはずれる楽しさがある

作品によってまちまちですが、僕は制作サポーターの方々と一緒に作品をつくることが多いんです。

それは、僕が作品で自分の世界を表現したいとは思っていないから。

自分の世界なんて、多分、ないんです。ないからこそ、一緒に作ることによって何かを生み出すことができる、そう思うんです。


作品に関わる人々の思いが複雑に交差して、イレギュラーなことがおこってくる。

誰かが何気なく発したひとことが、作品に対する僕の迷いを払拭してくれる。大勢でやればやるほどへんなことになって、それらをまとめあげる僕のディレクションもどんどん変わり、予想しなかったものが生まれる。

共同制作には『予定調和からはずれる』という楽しさがあるんですね。

そして毎回、完成した作品を見て気づくんです。「自分の中にこんな世界があったんか」って。


横浜美術館で開催中の展覧会では、今回、制作サポーターの方々と一緒につくりあげた作品と、過去に発表したものをひとつのストーリーに沿って並べました。

美術館に放たれた音と作品たちが呼応し合う空間・・・そんな中で、皆さんひとりひとりの中にある何かを感じてもらえたらうれしいですね。

2010年12月10日 横浜美術館にて

A Big Blow-job



≪A Big Blow-job≫2004年(2011年再制作)、横浜美術館での展示風景、撮影:今井智己

God Bless America



≪God Bless America≫2002年、横浜美術館での展示風景、撮影:今井智己